FGF-131G 鉄鋼部品の酸洗後の中和防錆処理剤
FGF-131G は、各種酸化鉄塩や酸化皮膜を除去することができる高アルカリの液状製品です。
塩酸や硫酸による酸洗浄処理工程で生じる各種の不溶性鉄塩や酸化皮膜を、FGF-131G 処理液に浸漬することで、容易に除去でき、滑らかな光沢のある表面を与えます。
特 徴
① 鉄鋼部品の酸洗後の酸を中和し、後で酸の残留が原因で生じる錆(赤錆など)を防止します。
② 鉄鋼部品の酸洗時に形成する酸化皮膜の除去に有効です。
③ 酸洗後の水洗や中和時に生じる水酸化鉄の形成を防止すると共に、溶解除去します。
④ 酸洗で活性化した鉄鋼部品の表面を不活性にし、後で錆などの発生をしにくくします。
使用条件
(1)酸洗後の中和防錆処理
濃 度: 3~ 5 %
温 度: 室温~ 50 ℃
時 間: 3 ~ 10 分
(2)乾燥前の防錆
濃 度: 0.5~ 1 %
温 度: 70~ 80 ℃
時 間: 3 ~ 10 分
濃度測定方法
検液5ml をホールピペットで正確にコニカルビーカーにとり、純水を加えて、約50ml に薄めます。指示薬としてメチルオレンジ液を2~3滴加え、0.1N-HCL 標準溶液で、液の色が黄色から赤橙色に変化するまで滴定します。
FGF-131G 濃度(%)= 0.43× 0.1N-HCL 標準溶液の消費 ml 数
設 備
浴槽はステンレス製、樹脂製または樹脂ライニング製を使用して下さい。
保管方法
必ず密封状態で、乾燥した場所に保管して下さい。
包装
20kg 入りポリ缶
取り扱い上の注意
目に入った場合・・・
直ちにきれいな流水で15分以上洗眼し、眼科医の手当を受けて下さい。
すぐに痛みがなく視力に影響がなくても障害が遅れて現れることがありますので必ず医師の診断を受けて下さい。
皮膚に付着した場合 ・・・
直ちに多量の水で皮膚の刺激やぬるぬるする感じがなくなるまで洗浄し、洗い流して下さい。
付着した衣類などは速やかに脱ぎ捨てて下さい。衣類が皮膚に張り付いている時は、無理に剥がさないで下さい。
直ちに医療処理を受けて下さい。
吸入した場合・・・
直ちに新鮮な空気の場所に移動させ安静にし、鼻をかませ、うがいをさせて下さい。
必要に応じて医師の診断を受けて下さい。
飲み込んだ場合 ・・・
水で口の中をよく洗い、コップ1~2杯の水又はできれば卵白を混ぜた牛乳を飲ませて下さい。
安静にして直ちに医師の診断を受けて下さい。
患者に吐かせることは、かえって侵され薄くなった胃壁を破ることがあるので絶対に行なわないで下さい。
当製品をご使用になる前に、必ず安全性データシート(MSDS)をよく読み、製品の性質を理解して、
安全にご使用下さい。